今日はドンヨリ
暇そうだし
シエーピングのウンチク
を話して見ようかと思います。
写真を載せて置きます。
その昔
世界的なsurfingブームが起こりますが
当然量産体制に移行していきます。
そこでシエーピングマシーンの開発がスタートします。
古くは
材木店で
幅広な板を機械的にカンナ掛けをするには
歯幅の広いマシーンを使って居ました。
其れを応用して
デッキ&ボトムのロッカーの木型を両サイドにセットし
その上に鉄枠を作り其処に電気カンナを滑らせてフォームを削りました。
唯、フラットにしか削る事は出来ませんでした。
其れでも生産効率は多少は上がりました。
其の後
木材の溝を掘る
ルーターでシエープする所も出て来ました。
どちらも耳をつんざく
激しい音で決して歓迎されるほどの物では無くて
又フォームも
色々なサイズ、厚さの物が出来て来て
ハンドシエープが其れほど負担に成らなくなって
自然と忘れ去られて行きました。
時代が経過し
世界のトップシエーパーも
コンペチタ―が
結果を残した板の復元 と成ると
100%同一の板を削っても
全く同じ板は作れない。
しかも良い板はもっとシエープしなければ成らない。
と言う時に
シエーピングマシーンなら
データー化する事で
同一の板を作る事が可能になる
ハンドシエープより
マシーンシエープの方がベター
という風潮が生まれ
徐々にマシーンシエープは普及し
世界の何処でもデーターをPCで送信するだけで
同一の性能を持った板が生産されるように成って来ました。
シエーピングマシーンの開発スピードは
急速に進歩し
今、最先端のマシーンは
ナント CD版と同じ大きさのパーツが高速回転し
自動的に板をシエープして行きます。
写真のウエーブは
マシーンが削ったデンプルです
ノーズ&テールにはフォームを保持する
ストリンガーがそのまま残って居ます。
マシーンが全て削る訳では有りません。
ここから先は
矢張りシエーパーの出番です。
完璧な物を作り上げるには
矢張り熟練した
シエーパーの技量は必要です。
話が前後しますが
日本でシエーピングマシーンを手掛けたのは
IHI(石川島播磨)です。
船、タンカー等の模型、設計に不可欠な
左右対称に削るマシーン
之がサーフボードを削るマシーンに応用できる、でした。
唯、当時2000万以上の設置費用が掛かり
普及することは有りませんでした。
唯一見すると
マシーンシエープが良いじゃ無いか?
と成る所ですが
人間、其処は同じ物よりは
自分に合わせて削って呉れた物に
価値観を見出す方が
満足感を感じる。
其れは僕だけでは無いように思います。