時々あります。
唯今回の板の様に
20数年たった板のリペアはそうありません。
嬉しい事に
私が削った板です。
ズッと使って居て呉れた事に感謝です。
サーフボードの素材は
心材がウレタンフォーム
其れをグラスファイバーとポリエステル樹脂で巻いて
出来て居ます。
プラスチック製品は何でも直射日光には弱いです。
サーフボードも例外では無くて
風化し表面は腐食して来ます。
又、小さな傷が実は致命傷で
其処からグラスファイバーを伝って
毛細管現象と言うべきか 水が浸入してしまいます。
一旦入った水は抜ける事は無くて
フォームをむしばんでゆきます。
小さな傷をグラインダーで削って見ると
その内側は腐食が始まって居て
かなり後半にフォームは茶色に変色して居ます。
又、デッキの剥離が有って
其れを切り取って剥がして見ると
フォームも腐って居て大きな凹みが出て来ます。
この凹みをフラットにするには
多くの樹脂とクロスを使う事に成り
板がドンドン重く成って行きます。
其処で工場から持って来た
{タンカル} と言う軽量化するために
開発された 粉末を樹脂に混ぜて
リペアする全ての場所をタンカルを使って軽量化を図ります。
700グラム重く成る所を 500グラムに。
少しでも軽量化を図るために
あらゆる工夫をします。
リペアか所は多く
キズも深く広く
どうやっても板の重量は増す事に成りますが
ナントか意外と軽量に上がりました。
今度は板をもっと大切に扱って頂きたいし
外出しは辞めて欲しいと思います。
サーフボードは一生物です
扱いが良ければ何十年でも持ちます。
是非、大切に扱って頂きたいと思います。